コロナ等のリスクに対応するための保険を活用してお金を貯める。
みなさんこんにちは、滋賀県大津市の税理士・社会保険労務士の山本哲平です。
関与先の方と話していると業種問わずコロナの影響が大きく出てきています。
しっかりと情報収集し、公的な制度等を活用して、この難局を乗り越えられるように支援をしていきたいと思います。
とはいっても公的な制度ばかりに頼っていられないので実状であり、マスクさらにはトイレットペーパー騒動などを踏まえて普段からの備えがいかに大事かを強く認識させられました。
特に企業において一番重要なものがお金ですね。
こういった事態に持ちこたえるためのお金をどれだけ普段から内部留保しておけるかが重要です。
そんなお金の貯め方としてお勧めしたいのが保険の活用です。
公的な保険であるセーフティーネット共済もそうですし、民間の各種保険会社の生命保険などもそうですが、掛け金の全部ないしは一部が経費になります。
例えば、100万円利益が上がったとします。儲かったから将来に備えて銀行に預けておこうと思っても、この利益に法人税が課税されるので、銀行に実際に預けておけるのは税金(約35万円)を支払った後の65万円です。
一方でセーフティーネット共済を活用した場合はこのようになります。
銀行に積み立てる気持ちで掛け金を100万円支払うとその全額が経費となります。全額が経費となりますので利益と経費が相殺されて法人税は発生せず、実質的には100万円利益の全額を積立できた状態となります。
実際には解約して保険金を受け取るときに、その保険金が法人税の課税対象になりますが、解約するような時というのは会社でお金が必要な時(多額の経費が発生しているような時)ですので、実際には税金が発生しないようことが多いのではないかと思います。
保険は現金化されるまで少し時間がかかることや保険の契約内容等によっては掛け金の100%が返戻されないデメリットがありますが、うまく活用すれば、いざという時の備えに使えると思います。
今までこういった取り組みをされていなかった方は今回のコロナ問題を機に検討されてはいかがでしょうか