妥当な利益?
みなさんこんにちは、滋賀県大津市の税理士・社会保険労務士の山本哲平です。
「うちの会社の妥当な利益ってどれぐらいですか?」
顧問先の社長からの受けた質問です。
かなりの難問です。
この業種で、売上がこの規模なら、これぐらいという答えもあります。
儲かったら、儲かった分、社員に還元してあげたいので会社に利益を発生させなくてもいいという考えであれば会社に利益は残りません。
株主への還元が第一という会社もあるでしょう。
単純に税金のことだけを考えれば、利益0を目標(妥当な利益)にして、法人税が発生しないようにするのが一つの答えかもしれません。
金融機関からの融資を受けるために決算書の見栄えを良くしておく(税金を払ってでもある程度の黒字にしておく)という考えもあります。
公共工事等を受けている会社であれば経営審査事項を気にしていくことにもなります。
ということで妥当な利益っていわれても社長自身の考え等で答えは大きく変わります。
そもそもが決算書(利益)の数字というのは操作できるというか、その経営に関わる人で大きく変化するものです。
だからこそ経営者等が目指す方向性が明確になれば自ずとこの質問の答え(妥当な利益)も見いだせるのかなと思います。